最初の AWK スクリプト

どのプログラム言語でも初めに実行するのは「Hello World!!」を画面に出力することですね。この勉強会でも AWK スクリプトでこの画面表示(正確には標準出力)をしてみましょう。
テキストエディタで、以下のスクリプトを打ち込んで、「basic」ディレクトリに保存してください。(下のグレー部分をコピペしても良いでしょう。)
ファイル名は「basic01.awk」としましょう。

BEGIN {
  print "Hello World!!";
}
このスクリプトを実行してみましょう。
コマンドプロンプト(DOS 窓)を起動してカレントディレクトリを「basic」に移動してください。(私の場合「C:\NISTEP\Study_of_AWK\basic」です。)
そして、以下のコマンドを打ってから[Enter]キーををします。
gawk -f basic01.awk
すると、以下のように表示されます。

Microsoft Windows XP [Version 5.1.2600]
(C) Copyright 1985-2001 Microsoft Corp.

C:\Documents and Settings\Toshi>cd C:\NISTEP\Study_of_AWK\basic

C:\NISTEP\AWK_seminar\basic>gawk -f basic01.awk
Hello World!!

C:\NISTEP\AWK_seminar\basic>
しっかりと「Hello World!!」が表示されています。
しかし、「Hello World!!」を表示するだけなのに、カレントディレクトリを移動し、AWK スクリプトを実行するコマンドを打つのです。
沢山の文字を打たなければなりませんね。とても不便です。

そのような不便を解消するため、 DOS の便利な機能である BAT ファイルを作成しましょう。
エディタで以下のコマンドを記述して、ファイル名を「basic01.bat」として「basic」ディレクトリに保存してください。
@echo off
gawk -f basic01.awk
pause
第1行の「echo off」は BAT ファイル内のコマンド文字列の表示を OFF してくれます。さらに「@」を付加することで「echo off」そのものの表示も抑制されます。
第2行は、スクリプト(basic01.awk)を実行するためのコマンドです。
第3行の「pause」が無いと、スクリプトを実行してすぐにウィンドウを閉じてしまうので、表示結果を見ることが出来ません。

作成できたら、この「basic01.bat」をダブルクリックしてください。
勝手に DOS 窓を開いて、カレントディレクトリを BAT ファイルのあるディレクトリに移動して、コマンドを実行してくれます。
以下のように表示されます。
Hello World!!
続行するには何かキーを押してください . . .
余分な表示は抑制されています。「続行するには…」は「pause」の機能なので消すことは出来ません。
何かのキーを押すとウィンドウを閉じて終了します。

これで、プログラミングの第一歩である「Hello World!!」の表示は完了です。
簡単すぎて物足りないでしょう。しかし、この単純なスクリプトには基本的な注意事項が沢山含まれています。少しずつ説明していきましょう。
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